シラサギという名前の鳥はいません。コウノトリの仲間のサギ科の中で真っ白なサギをシラサギ類とは言いますが、名前は大きい方からダイサギ、チュウサギ、コサギと区別されます。ここ野川では秋にチュウサギが渡ってきてこの３種類が揃います。手前がコサギ、奧がダイサギです。

全長９０ｃｍとシラサギの中では最大です。

嘴は長くて太く　冬羽では黄色、目先は黄緑色です。

ダイサギは夏羽になると嘴は黒、目先は緑青色に変わります。
季節で嘴の色まで変わる鳥は珍しいですね。

全長６８．５ｃｍ、嘴は短く色はダイサギと同じで夏羽では黒に変わりますが、冬羽の黄色の時には先が黒いので区別が出来ます。まだ８月ですが既に冬羽になっています。

チュウサギはダイサギ、コサギと違って渡り鳥で秋になると南へ帰ります。
こうして魚を獲ることもありますが、普通は土手の上でカナヘビ、トカゲを、川の中ではザリガニを獲ることが多いようです。

チュウサギは川の中で魚を獲るのは希で、殆どは土手の草原を歩き回りトカゲ、カナヘビ、昆虫類を捕食しています。渡りに備えて体力を付けているんでしょう。

全長６１ｃｍ　嘴は長くて一年中黒く、脚も黒ですが足指だけは黄色です。

夏羽になると後頭部に２本の長い冠羽が現れ、背中から腰にかけて先がカールした飾り羽があります。黒い嘴、黄色い目先は変わりません。夏羽とは云っても未だ２月ですが・・・

春の繁殖期になると夏羽の特徴はそのままに目先と、足指が鮮やかな赤紫色になる個体がいます。♂、♀の違いなのか、成鳥、幼鳥の違いなのかよく判りません。